この記事でわかること
・20代前半なら転職回数1回、20代後半なら2回まではギリセーフ
・20代で3回以上になると転職成功率がグッと下がる
・転職回数が多いとNGな理由
・ただ、過去の転職理由次第では全然問題なし
・転職回数の多さをカバーするためのポイント
新卒入社後3年以内に3割が離職する時代なので、20代のうちに転職を考える人や既に経験をしている人は多いと思います。
転職はステップアップの手段として良いとは思いますが、転職回数には気をつけなければいけません。
この記事では、以下のポイントについて説明します。
- 20代前半の転職回数は1回、20代後半なら2回までなら大丈夫な理由
- ジョブホッパーを企業が嫌う理由
- 転職回数が多い場合のリカバリーアピール法
20代前半の転職回数は1回、20代後半なら2回までセーフです

企業は、転職回数もそうですが、勤続年数を重視して見ています。理由は、企業はなるべく早期離職してほしくないからです。
例えば、同じ企業への応募者が2名いて、その2名がこんなプロフィールだったとします。
【Aさん】 25歳:新卒で入った会社で3年経験 【Bさん】 25歳:新卒で入った会社を1年で辞め転職するも、半年後に2回目の転職。今3社目になるが、まだ1年ほどの経験
少し極端ですが、こういった場合99%の企業はAさんを採用します。理由は、現職に3年いるAさんの方が入社後に長く定着してくれる可能性が高いからです。
上のケースのように、20代前半(〜25歳)で転職すると、多くのケースは「新卒で入った会社を2〜3年所属」となります。もしこれが20代前半で転職を2回するケースだと、「1社あたり1年ほど」になってしまいます。
20代後半の人が2回目の転職をする場合、「25歳くらいで1回転職」、「28・29歳で2回目の転職」になるケースが多く、そうなると1社あたりの勤続年数が3年とかになるので、応募先企業としてもそこまで懸念しません。
実際に、dodaの調査によると、20代で転職回数が2回までの人と3回以上の人の転職成功率は大きく異なります。グラフに表したものがこちら。
20代の転職回数が2回を超えると企業から嫌われるそもそもの理由

冒頭で説明したように、結論「早期離職を懸念するから」ですが、その理由は採用コストが高いからです。
あまり転職する側の人は考えたことないかもしれないですが、企業は採用活動に費用や工数を非常に多くかけています。
【工数】
- 人事がエージェントとこまめに連絡
- 人事と現場の連携
- 現場による書類選考
- 現場や人事の面接(大体1回につき1時間)
- 内定までの社内調整・稟議
- 内定〜入社後フォロー
【費用】
- 人事がエージェントと連絡に費やす時間×給料(時給換算)
- 面接官の面接前準備時間×給料(時給換算)
- 面接官の面接時間×給料(時給換算)
- 入社後のエージェントに支払う手数料(年収×30%〜40%)
一概には言えませんが、1人につき100万円はかかり、内定年収や使うエージェントによっては200万円なんてざらにあります。
20代で転職回数が多くてもカバーするためのポイント

ここまで読んで、「転職回数が既に多いしもう諦めるか。。。」や「転職したいけど、転職回数多くなると不利ならやめよう」なんて思った人もいるかもしれないですが、安心してください。転職回数の多さをカバーするポイントはいくつかあります。
「前向きな転職」とアピール
20代に限った話ではないですが、勤続年数が短かったり、年齢に対して転職回数が多いと「ひょっとして現職で問題起こした?」「転職の目的は何?」なんて企業にネガティブに映ってしまいます思われたりします。
特に20代で何回も転職している場合、ストレス耐性も懸念をされます。俗に言う「今の若者は。。。」となるやつです。
そのため、ここでポイントになるのは、いかに過去の転職が目的意識を持った転職だったかを説明できるかになります。
過去の転職理由をポジティブに伝え、目的意識を持った転職だったことを伝えることで、「ちゃんと考えてるんだ」と面接官に感じてもらえます。
ポイント ✅自分のキャリアビジョンを明確にする ✅今後のキャリアビジョンに合わせて過去の転職理由を前向きにアピール ✅自分が描くキャリアを歩むためになぜ応募したかを説明 ✅これまでの経験を活かして企業でどう活躍できるか示す
以上のポイントを抑えられるだけで企業は前向きに検討してくれるでしょう。
転職軸を相手にしっかり伝えるために、自分は何がしたくて転職活動を何回もしているのかを自己分析する必要があるので、徹底的に自分のことを知りましょう。
やむを得ない理由は明確に伝える
ポイントの1つ目で「前向きに転職」と触れましたが、これはやりたいことがあって転職した人にはいいです。しかし、中には「やむを得ない理由」で転職した人もいますよね?
やむを得ない理由での転職の場合、ストレートに伝えて大丈夫です。
「親の介護」「入社後に契約内容と異なる仕事内容」など、誰でも納得できる理由の場合、面接官も「それは仕方ないね」と反応してくれます。
ただこれは誰でも納得できる理由の場合のみです。大切なのでもう一度いいます。誰でも納得できる理由の場合のみです。
転職理由は人によってバラバラなので、いくつもあるとは思いますが、第三者が納得できない理由はストレートに言ってはいけません。
例えば転職理由が「人間関係」だった場合、自分は仕方ないと思っても、面接官は納得しない可能性が高いです。
この場合、面接官が納得しない主な理由は
- 同僚や上司と合わないのはどこの会社でも可能性はあるので、入社後に合わなかったらすぐにやめそう
- 人間関係が悪くても、話し合い・異動などして改善する余地がいくらでもあるのでは
- そもそも、自分の態度や人柄に問題があって自然と人間関係が悪くなってるのでは
と感じてしまい、面接官としては納得できないです。
上のケースは「人間関係」ですが、他にも理由によって良し悪しがあります。
気になる方は、こちらの記事も合わせて読んでください。
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ここまでなぜ転職回数が多いと良くないのか、転職回数の多さをカバーするためのポイントについて説明しましたが、1人で考えて実行するのは難しいです。
そこであなたの頼もしい味方になるのが転職エージェントです。
エージェントは完全無料で利用できます。利用するメリットはこんな感じです。
- これまでのキャリアを客観視し、一緒に転職軸を作ってくれる
- 企業にうまく伝わる転職理由や志望動機を添削してくれる
- 選考企業の特色や求める人物像に合わせた面接対策をしてくれる
これを完全無料で利用ができるので、使わないという選択肢はないと個人的に思っています。
過去に20代におすすめの転職エージェントを取り上げているので、こちらも合わせて読んでみてください。
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まとめ
- 20代前半の転職回数は1回、20代後半なら2回までがベスト
- 企業は採用に膨大なコストをかけるので、転職回数が多い人は嫌われる
- 転職回数は多くてもネガティブに映らないアピール方はある
- 1人で考えず、完全無料の転職エージェントに頼るのが結局ベスト
ただ転職回数はあくまでも数多くあるうちの1つの採用基準にしかならないので、正直気にしすぎはよくないです。
過去に20代で3回目の転職でも大企業から内定が出た人もいるので、志望動機、転職軸、スキル、人柄のトータルでよければ20代のうちは問題ないです。
志望動機や転職軸などは自己分析だけでもわからないので、是非ともエージェントを利用してキャリアアドバイザーと一緒に考えてみましょう。
輝くキャリア形成がんばりましょう!